マメ科のユクノキ(雪の木)の花。
花期は梅雨の時期ですが、数年に1回しか満開にならないそうです。
渓谷のゆるやかな斜面に生えるので、植林で伐採されることが多く、神奈川県では既に絶滅したことが分かっています。高尾山には何本かあるのは確認できていますが、花は見たことがありません。
分布の北限は群馬県吾妻渓谷とのことで、以前から木の場所をチェックしておいて、6月になるのを楽しみにしていました。
吾妻渓谷沿いの国道145号を歩いていくと、対岸の渓谷の斜面が白く見えます。
よく似たニセアカシア(ハリエンジュ)の花も同じ時期ですが、白さが全く違います。
双眼鏡でのぞいてみたら、ユクノキで間違いありません。その名の通り、本当に雪のようでした。
今まで同じ時期に歩いても気づかなかったのは、やはり満開になっていなかったからなのでしょう。
来年はどうなるでしょうか。